Space
Branding / Concept
Office Redesign
共立理化学研究所
オフィスリデザインプロジェクトとして、hyph.では、働き方やコミュニケーションのあり方を見直しながら、新しいアイデアや対話が生まれやすい環境づくりを支援しました。
もともとのオフィスには、様々な働き方ができる場をつくるという考え方がありました。
一方で、実際の使われ方を見ていくと、ワークスペースの細かなエリア分けによって人の動きが分断されていたり、オープンな空間でありながら周囲の耳が気になって話しにくかったりと、物理的な開放感とは別の“見えない心の壁”が生まれていました。
行動の観察から、空間の違和感を見つける
hyph.がまず行ったのは、空間を見ることではなく、そこで働く人を見ることです。
実際に一日をともに過ごしながら、どこに人が集まるのか、なぜ会話が生まれにくいのか、空間や家具がどのように使われているのかを観察。スペースのコンセプトではなく座り心地や快適さだけで席が選ばれていること、オープンな空間であるほど話しにくさが生まれていることなど、日々の行動の中にある小さな違和感を拾い上げていきました。
「どこでも交流」ではなく、役割を分ける
そこで目指したのは、「どこでも交流できる場所」ではなく、集中・交流・発想を切り替えられる空間構造です。
集中できる場所があるからこそ、安心して話せる場所も生まれる。そんな考え方をもとに、オフィス全体の役割を再整理しました。
ワークスペースは、DIVE・FLEX・SESSIONの3つのエリアを構成。
集中して業務に向き合う[DIVE]、柔軟なスタイルでパフォーマンスを最大化する[FLEX]自由な空間で交流を通して発想する[SESSION]。それぞれの役割を明確にすることで、今日の仕事や気分に合わせて場所を選べる状態を目指しました。
動線に、偶然の会話を仕込む
分散していた収納機能は、荷物と気持ちを切り替えるストレージとして集約。
カフェスペースは、飲み物を淹れる、印刷物を取りに行く、席へ向かうといった日常の動線上に配置し、偶然の会話が生まれるハブとして計画しました。
会議室についても、音環境や照明、素材を調整し、議論に集中できる場として役割を持たせています。
ただ場所をきれいに分けるのではなく、働く人の気持ちが自然に切り替わる流れをつくることを重視しました。
使う人の実感を、設計にのせる
設計プロセスでは、図面だけでなく3Dパースも作成し、空間の大きさや雰囲気を具体的に共有。完成後の姿をリアルに想像できる状態にすることで、関係者が意見を出しやすく、納得感を持って進められるようにしました。
さらに、家具選びもデザイナーだけで完結させるのではなく、現地で一緒に確認しながら進行。使う人の感覚や想いを取り込みながら、空間に置かれる一つひとつを選んでいきました。
使う社員の皆さまが自分たちの場所として受け取れるプロセスを大切にしました。
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